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Other Resinsその他の樹脂造形

造形屋とは樹脂で造形物を作る業者のことです。

立体造形物を金属で作るのが金工屋、木で作るのが木工屋、樹脂(プラスチック)で作るのが私たち造形屋です。
樹脂には、様々な種類がありそれぞれ特徴があります。FRPは非常に造形に適しているので、お客様のほとんどの要望を満たしてしまうのですが、それ以外の樹脂を使う場合は、その性質が案件に対して特に効果的なときです。
弊社にはこれらの樹脂を運用する知識と加工する設備があります。
またFRPは人件費がかかる製法なので、コストダウンを図りたい場合に他の樹脂を加工して製作することも提案しています。

アクリルの造形

アクリルは、優れた特性がたくさんあります。ガラスを凌ぐ透明度があり、内照看板やスケルトン造形の素材として最適です。熱による曲げ加工がしやすく、真空バキューム成型に使われます。また難易度は高いですが注型することもできます。
紫外線や風雨・雪にも優れた耐候性を発揮し、屋外でも10~20年の耐久性があり、透明度や強度の低下が少ないです(着色アクリルは退色するものもあります)。

ウレタン樹脂の造形

量産に適した素材

1つの型からでは1日1台しか成型できないFRPに比べ、ウレタン樹脂の注型では1日8台以上の成型が可能です。型から出た後も、離型剤の処理・合わせ目ラインの修正などの労力はかなり少なくて済みます。その分人件費が少なくなりコストダウンにつながります。ただし製品は無垢のブロックになり、重く、材料代がかかります。
FRPと比べ、ウレタン注型によって少なくなる人件費と増えた材料代がひっくり返るのは、だいたい300ミリ以上の大きさです。つまり300ミリ以下のサイズで、100台以内の量産ものならウレタン樹脂での製作を考えた方が良いということになります。

柔軟性がある

ウレタン樹脂には柔かいという特徴があります。
注型品にしても落とすと割れるポリエステル樹脂製やエポキシ樹脂製のものに比べ、ウレタン樹脂製の造形物は弾力性があり簡単には割れません。
ウレタン樹脂は様々な柔かさに調節することができ、動く模型を製作することもできます。

水に弱い

総じて水に強くありません、屋外には向いていない素材です。
ただし、ウレタン樹脂の中にも比較的水に強いタイプもありますので、造形物の設置環境をヒアリングしながら提案いたします。

エポキシ樹脂の造形

エポキシ樹脂は、どちらかと言うと造形物のよりも、その密着性を活かしてシーラーやボンドなど副資材として使用することが多い素材です。
非常に耐水性が高いので水場に設置する造形物、土に埋まる造形物に適しています。

透明性がある

透明性を活かしてスケルトン造形の素材としても使いますが、黄変しやすい性質ががあります。

柔軟タイプもある

普通は固いエポキシ樹脂ですが、不透明だとウレタンのような柔軟タイプも存在します。

塩ビの造形

難燃性である

最近の建築では、不燃素材・難燃素材の使用が求められるようになってきました。造形業での不燃素材の工法として、石膏を使うGRGやコンクリートを使うGRCなどがありますが、安定して製作するのが難しいように思います。
塩ビは着火温度455℃というプラスチックの中では最高の難燃性があります。弊社では塩ビ板の真空成型や削り出し、曲げ加工を用いて造形物を製作できます。

千~万個の量産に適している

塩ビは金型を製作してガチャガチャの小さいフィギュアや、柔らかいソフビを大量生産する素材として普及しています。
これら量産品の造形物は、弊社ではフィギュアの原型を作ること・試作品・サンプル塗装の部分を担当し、生産は協力会社に委託しコーディネートします。