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Special Paint特殊塗装

造形で特に重要なのは原型と塗装です。

造形物の完成度は仕上げ塗装の割合が大きいです。造形業では様々な塗装を要求されます。それらを紹介していきます。
弊社には優れた塗装師が多くいますので、塗装のみでも依頼を受けています。

エージング塗装

エージングとは年月を経たという意味です。
木や岩などの自然な風合いや、錆び、シミ、汚れ、色あせ、など経年変化によって起こる現象を塗装で表現する技法です。

紫外線カット・艶調整クリアー塗装

弊社では、ほとんどの場合、最終工程でウレタンクリアーコートをします。艶の調整と塗装の保護のためです。下地が耐候性のない塗料であっても、ウレタンクリアーにはクリアーの層で紫外線を吸収し下地塗装の退色を防ぐ効果があります。
塗膜を保護する役割りもあり、造形物に傷がついてもクリアーの層で納まっていれば、傷を消すのが楽になります。多少の擦り傷ならお客さんの側でワックスやコンパウンドで無くすこともできます。
艶調整は、全艶・半艶・3分艶など何段階かあります。最近は3~5分くらいの艶消しに人気があります。

メタリック塗装

メタリックとは、微粒なアルミ片のことで、塗料の中にメタリックを混ぜて塗装します。
ゴールドやシルバーが一般的ですが、メタリックの粒サイズやどの色に混ぜるかによってブルーメタリックなど種類がたくさんあります。
メタリック塗装では造形物の表面をパテして、ひずみやへこみを無くしたり、きれいに磨いて下地処理をきちんとしなければ美しい仕上がりになりません。下地に時間が掛かります。またメタリックが剥離しないようにクリヤーでコーティングする必要があります。

パール塗装

パール塗装に使われる粒子は、石の雲母(マイカ)の粒のことで、真珠の粉ではありません。
半透明の層が幾重にも積み重なった構造をしており、光が当たると各層を透過しつつ複雑な反射・屈折をします。これが真珠のような光輝感を生み出すわけです。
塗料にマイカを混ぜて塗装しますが、サイズ・色目にいくつか種類があり、メタリック塗装と同じく下地が大切でクリヤーコートが必要です。

フレーク塗装

フレークとはメタリックより粒子が粗いもので、クリアーに混ぜて吹き付け、クリアーでコーティングする塗装です。
粒子の大きさによって、特大のものをグリッター、中~大のものをラメと呼びます。

キャンディ塗装

塗料にクリアーを混ぜて塗装することにより、光が透過しつつも色合いを均一にする技法です。

樹脂塗装

色の付いたポリエステル樹脂(カラーゲルコート)で塗装する技法です。主に水場に設置するFRP造形物に使用し、塗装が剥がれないようにします。
あらかじめ雌型に吹き付けてFRPを成型し、脱型すると着色されている「ゲルコート仕上げ」という工法もあります。
シンプルな形で量産個数が多いものにしか使えませんが、成型した後に研磨作業もなく塗装する必要もないのでコストダウン案になります。

蛍光・蓄光塗装

暗いところで光るユニークな塗装です。
蓄光塗料は光を蓄えて発光する塗料のことで、太陽光だけでなく電気の光までもエネルギーに変えて、塗料の中に貯めています。暗くなると光りますが、エネルギーが切れると光らなくなります。
蛍光塗料は、紫外線に照らされると蛍光を発します。ブラックライトを照射すればいつまでも発光し、ライトを切ると発光しなくなります。

メッキ塗装

もともとメッキとは、物の表面に金属の薄い皮膜を施す技術です。
造形業で求められるのは装飾としてプラスチックの造形物を金属のように光らせることです。
メッキコーティングにはいくつかの方法がありますが、ここだけは専門職でなければ無理で協力会社にお願いすることになります。
弊社は造形物を製作して下地処理を施し、メッキ以外のコーディネートをします。

クリーン塗装ブース

弊社には上下流プッシュプル式の塗装ブースがあります。
埃が乗るのを極力少なくする環境で、仕上げ塗装ができます。

温熱乾燥機

弊社にある乾燥装置を使えば、気温の低い冬場や湿度の高い季節でも、短納期で納めることができます。
焼き付け塗装も可能ですが、最近の塗料は密着性能が向上して焼き付け塗装をしなくても十分な塗膜を作れます。